2017年ジャパンカップのレース回顧を簡単に書きます。
各馬短評
1着 シュヴァルグラン
去年のジャパンカップ、1着は1枠1番キタサンブラック。シュヴァルグランは大外枠17番からでなんとか0.5秒差の3着であった。実力はキタサンブラックには劣るが、今回はキタサンより内枠の1枠1番を引き当てた。キタサンに勝つにはコーナー内内ベタベタを、距離ロス無く回して最後の直線でワンチャンイン差しを狙うくらいしか無かったと思う。
包まれる心配もあったがボウマン騎手がうまく馬群をさばいてくれたのが大きい。イン差しはしなかったけど、キタサンの落鉄(蹄鉄がレース中にはずれていた)があったのが大きかったかな。落鉄が無かったら勝てなかったと僕は考えているので、単勝は買えなかったけど、単勝勝っていた人は本当におめでとう。13.3倍はかなりおいしかったとおもうよ。
ただ、展開はかなり向いたところがあるので、このレースは少し割り引いて評価する必要がありそう。
2着 レイデオロ
出遅れる馬なので最内枠だと包まれる心配があったが、ルメールがかなりうまく乗ったと思う。この馬が起用に立ち回れる馬だということも大きかったと思うけど。東京芝2400はダービーと同じだったから向いていたみたいだね。菊花賞で勝利したキセキを神戸新聞杯で圧倒しただけあって、実力はかなりある馬だ。今後の成長が楽しみだね。ただシュヴァルグラン同様、キタサンの落鉄がなかったら3着だっただろうね。
3着 キタサンブラック
調教が少し軽めだったのはあるけど、調子も悪く無さそうだったし、実力的にはかなり抜けてるしパドックも非常に良かったので、敗因は落鉄ただ一点だと僕は思っている。落鉄したのはゴール後だったみたいだけど、ゴール後落鉄したということはレース中かなり蹄鉄が緩んでいただろうから、それが影響していそうだ。
鞍上の武豊ジョッキーも「最後の伸びがなかったから落鉄したのかもなと思った」というコメントをしていた。見ていても、最後の伸びがいつもと違ったのは明らかだった。
問題は、ここ2戦のレースの疲れを有馬記念に持ち込まないかというところだね。天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念のうち、天皇賞と有馬記念はまだ勝ってないから、次の有馬記念は絶対取りたいだろうね。今までも休み明け3走目で負けるパターンが多かったので、そこだけが心配だよ。
4着 マカヒキ
最近の成績がパッとしなかったが、徐々に復調の傾向は見られるし、前走の天皇賞の負けは不良馬場と原因は明らか。ダービーと同じ場所・距離に戻ってきて、人気薄になるならここが狙い目か、と思っていたが、6番人気と意外と人気していたため買うに至らず。好走したとしても3着までかなと思っていたし、キタサンとのワイドで10倍を切っていたのでかなり厳しかった。
レースでは馬群をさばくのに手間取ってしまい、直線追い遅れてしまった。それでもなんとか4着まで来たものの、若干の実力不足感はいなめないし、ここでダメだったらこれ以上の上積みも見込めない気がするよ...
10着 サトノクラウン
宝塚でキタサンに勝ち、前走の天皇賞(秋)でもキタサンと接戦していたが、やはり力のある馬場じゃないと厳しいようだ。成績と鞍上デムーロ(ここまでG1を2連勝している)で何故か3番人気になっていたけど、良馬場であれば明らかに3番人気の価値は無かったよ。
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