エンジニア(プログラマー)をしていると、こういう場面があると思います。
- ちょっとしたことをメモに取りたい
- ライブラリの仕様を調べた時のメモとか
- バグや不具合などに当たったときにどう解決したかのログとか
- 取ったメモに少し手を加えてブログとして公開したい
- 取ったメモから秘匿情報を隠して公開したり
- ちゃんと清書してから公開したり
特に、「ちょっとしたことをメモ取りたいなー」という要求は僕の中では結構あり、 今まではQiitaの下書きを使ってみたり *1、はてなブログの下書きを使ってみたり、GitHubを使ってみたり、Sublime使ってローカルに保存していたりしました。
そこで今回は、最近登場したサービス「Scrapbox」と「Qrunch」が僕の要求を満たせそうなので試してみました。
Scrapbox
Scrapboxは「メモをとる」ことに特化したサービスです。Markdownとはまた一味違ったScrapbox独自の記法を使っています。projectを作成し、projectの下にメモを書いていけます。projectは「公開プロジェクト(中のメモは全部公開)」「非公開プロジェクト(中のメモは全部非公開)」があり、商用目的でなければ非公開プロジェクトも無料で作成できます。デザインが非常にスッキリしていて、UIがとても使いやすいのが特徴です。
Scrapboxの良い点
実際に使ってみるとわかると思うのですが、
- 自動保存
- いちいち保存ボタンを押さなくていいのでメモを手軽に取れて非常に良いです
- 使いやすくてすっきりしたUI
- メモ一覧や、リンク先のメモ、関連メモなどが非常に見やすくとても使いやすいです
- 見たまま編集かつ編集しやすい
- What You See Is Whate You Get で書いたまま表示されるので見やすく、それでいて編集のしやすさも両立している
- Markdown同等の表現能力はある
- スクリーンショットも簡単貼り付け
- 画像を貼り付けるとgyazoにアップロードして貼り付けてくれます
- 共同編集
- プロジェクトに所属する他の人とメモを共同編集できます
- 無料
- 開発方針がはっきりとしている
- このサービスがどういう目的で作られていて、どの機能が主要機能で、どの機能は実装されないべきか、をサービス開発者がしっかりと把握されているので、今後「いらない機能が追加されてサービスが使いづらくなった」ということは無いような気がします。
などと、気軽にメモを取ったり、ドキュメントに残すには非常にちょうどいいサービスです。
Scrapboxの微妙な点
- ブログには向かない気がする
- やっぱりブログにははてなブログなどのほうが良いかと思います
- ページが多くなると辛い
- 例えばツリー構造など、ページの関係が構造化されていないので、文書量が多くなると管理がつらそうです
- Markdownに対応していない
Scrapboxまとめ
(多分こんな事言ったら怒られますが)Markdownが使えるScrapboxが出てきたら、それは僕がほしかったものです。
Qrunch
多分数日前くらいにリリースしたサービスです。ぶっちゃけQiitaなんですが、「記事の投稿」以外に「ログの記録」ができます。「ログの記録」は自分用の作業メモを非公開で保存できる機能です。ちょうどリリースしたということで触ってみました。
感想
ログの記録ができると聞いて触ってみたのですが、自分がほしいものとはちょっと遠いなと思いました。Scrapboxのほうが自分の欲しいものに近いなと感じました。
Qrunchの良い点
Qiitaでできなかった「サブドメインがもらえる」点は良いかと思いました。さらに独自ドメインが設定できるとありがたいですね。
Qrunchの微妙な点
Qrunchのサービス開発者がまだ経験が浅いため、かなり荒削りになっているかなと思いました。
- 「自分のブログ」ページの一番トップに来てほしいのは「自分のブログのタイトル」か「自分のブログの記事」なのに、自分のプロフィールが一番上に来てしまっている
- 自分のブログに名前をつけられない*2
- リリースされたばかりで不具合が多め
- 「ログの記録」が微妙
- Qiitaの下書きとあんま変わりがなく、ログを書く気軽さみたいなのはあまり伝わってこない。
- Chrome拡張あるみたいだけど普段FireFox使ってるから使えない
- まあその他いろいろ...
といったところで、まだまだなサービスではあります。 というかこんな真剣にレビューすると開発者の方の心を追ってしまわないだろうかとちょっと心配です。 新しいサービスに興味がある人は使ってみたはいかがでしょうか。
まとめ
しばらくはScrapboxを使い続けます!