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【レビュー】Nintendo Switch の Nintendo Labo VR KIT を買って遊んでみた

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Nintendo Labo VR KIT を買った

先日、Nintendo Labo VR KIT を買った。

Nintendo Labo とは

Nintendo Labo とは、Nintendo Switch のゲームで、ダンボール でいろいろ作って遊ぶゲームである。

一見ただのダンボール工作なのだが、そのダンボールに Switch のコントローラーを差す事ができる。コントローラーを差すと、ただのダンボールがゲームのコントローラーになるのだ。

例えば、Nintendo Labo の公式ページにはこんな写真がある。

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この場合ハンドルの中にコントローラーが一つ入っていて、右足のペダルのところにもう一つコントローラーがはまっている。このダンボールで作られたコントローラーのことを Toy-Con と呼ぶ。

このToy-Conのすごいところは、ダンボールは本当にただのダンボールであるところだ。コントローラーを差すといっても、別にケーブルでつなげたりするわけではない。

Switchのコントローラーは傾きや加速度が取れるジャイロセンサーや、赤外線センサーなど様々なセンサーがついており、ダンボール(に貼り付けてある反射シール)に当たって反射した赤外線を検知したり、傾きを検知することでコントローラーとして機能するのだ。

詳しくはこの動画を見てほしい。

www.youtube.com

さて、このToy-Conでゲームを遊べるのはもちろんだが、本命はそこではない。Toy-Conを「作る」ところと、「仕組みを理解する」ところがむしろ本命といえる。ゲームを遊ぶ時間よりも「作る」時間と「解説を見る」時間のほうがプレイ時間としても長くなるだろう。*1 *2

VR KIT とは

さて、僕は Nintendo Labo や Toy-Con について何も知らないまま VR KIT を買ってしまった。

「今家にSwitchあるし、7000円でVRが遊べるならめっちゃ安いやん」

そう思って買っただけである。確かに、HTC VivePS VR のような本格的な VR 機器を買おうと思ったら数万円~高いものは十万円以上する。

しかし、VRと思って買うとがっかりするだろう

この Nintendo Labo VR KIT は VR である以前に Nintendo Labo なのである。つまり、先ほと説明したように、VR自体を楽しむのではなく、作る過程や仕組みを理解を理解するのが中心 になるので注意してほしい。

Nintendo Labo の欠点

そういうことなので、普通のHTC VIVEとかと比べると、VRとしては欠点だらけである。

壊れやすい

当然ダンボールなので壊れやすい。

VRゴーグルを頭に固定できない

通常HTC VIVEやPS VRは 頭にVRゴーグルを固定して両手でコントローラーを持つ が、Nintendo Labo VR は頭にゴーグルを固定できないので、最低でも片手はゴーグルを支える ことになる。

問題なく遊べるようにゲームは設計してあるのだが、やっぱり通常のHTC VIVEと比べると操作の自由度は減る。

画像の見栄えが悪い

VR専用の機械ではないので画質は荒い。

また、画面が汚れていたりするととたんに見栄えは悪く なる。映像をレンズで拡大したものを見るからである。Switch では当然 VR 以外のゲームもやると思うが、その際に画面に傷がついたり、画面にホコリがついていたりすると映像がすごく汚くなる。

Nintendo Labo VR KIT 最大の欠点

最大の欠点だが、Toy-Conが邪魔になるところだ。

VR KITを見てもらうとわかるが、いろいろなToy-Con(ダンボールのコントローラー」がついてくる。収納面もかなり考慮されて作られているが、そもそもでかいのでじゃまになる。

今回僕はVR KITを買ったが、これにはToy-Conが 6個 含まれている。

  • VRメガネ(中央)
  • 風コン(左上)
  • カメラ(中央上)
  • バズーカ(右上)
  • ゾウ(左下)
  • 鳥(右下)

これとは別に、Toy-Conが 2個 だけの ちょびっと版 もある

これには VRメガネとバズーカだけ がついてくる。軽くVRを試してみたいだけならちょびっと版で十分だ。

正直僕もちょびっと版にすればよかったと後悔している。

最悪カメラとかやりたくなってもToy-Conだけ追加注文ができる。

組み立てた感想

今の所カメラバズーカだけ組み立てたのだが、もうお腹いっぱいだ。しかもすでに収納スペースが怪しい。ちなみに、カメラは組み立て30分~60分バズーカは2時間~3時間かかる。

バズーカはかなりの大作で、僕は完成させるのに2日かけた。しかし、完成したときは感動した。ちょっぴり版を買う人はいきなりバズーカを組み立てることになるので、丁寧なビデオがついているとはいえ、工作が苦手な人は注意が必要だ。*3

組み立てる過程も結構重要で、「ここに反射シールを貼ることでどうなるんだろう」とか考えながらやるのが楽しい。対象年齢7歳以上とあるように、小学生くらいの子供であれば楽しんで作るだろう。

ちなみに、セロハンテープなどを使うと赤外線センサーみたいな光を使うタイプのセンサーに異常をきたす可能性があるので注意が必要だ。確か大人と一緒に作って7歳以上、一人でやる場合は10歳以上とかが対象だった気がするが、Toy-Conの仕組みについては7歳でも10歳でも理解できない気がする。これが10歳で理解できたら天才だ。

僕はこれを組み立てていて、「これは子供がいたらやらせたい」と思った。知育にちょうどいいからである。こういう層を狙ってきた任天堂はすごいなと思う。

遊んでみた感想

まだカメラとバズーカの一部、あとは特に特殊なコントローラーを使わずにVRゴーグルだけで遊べるものも一部あるので、そこだけ感想を述べる。

VRゴーグルだけで遊べるゲーム:そんな大したゲームは無い。いまいち出来が良くないので難易度がすごく高いw ゲームじゃなくて見るだけのでコンテンツもある。

カメラ:面白い。けど基本写真を撮るだけなのですぐ飽きる。これでポケモンスナップがしたい。

バズーカー:まだほんのちょっとしか触ってないけど面白い。すごい。ただこれもすぐ飽きそうだ。

その他にも

組み立てて遊んだら次に「理解する」フェーズがあるけど、まだそこはできていない。今の所VR KITのプレイ時間のほとんどはバズーカの組み立てである。

また今度「わかる」*4をプレイして感動したらブログを書こうと思う。

まとめ

  • Nintendo Labo VR KIT はVRである以前に「Nintendo Labo」である。作って楽しめないと正直面白くない
  • ガチのVRを楽しみたかったらHTC VIVEとかを買え
  • なんとなく遊んでみたいなーという人はまずはちょびっと版を買うことをおすすめする。

Amazonのレビューを見ると「VRとしてはゴミだな」みたいなレビューを書いている人がいたが、VRを楽しむためだけに買うものではないのでそこは皆さん注意してほしい。

*1:Nintendo Labo は「つくる」「あそぶ」「わかる」の3つのフェーズに分かれていて、作って遊んだあとはどういう仕組で動いているのかを勉強できるようになっている

*2:正直ゲームは単純なものが多い印象でそこまでやりこみ要素とかはない

*3:ちなみに、糊やハサミなどは一切使わない。キットに付属しているものだけで工作は完結する

*4:Nintendo Switchは「つくる」「あそぶ」「わかる」の3部構成からなっていて、「わかる」でToy-Conの動作の仕組みを理解する