はじめに
2019年3月15日のモーニングショーでeスポーツの特集をやっており私は途中から見ていた。eスポーツに関する是非だったりについて話していた。
結論
eスポーツという言葉があまり良くない。よく「eスポーツはスポーツなのか」という議論がされていたが、「スポーツ」という言葉は英語なんだから日本人が「eスポーツはスポーツなのか」を考えるのはおかしい。「スポーツ」の正確なニュアンスは日本人にはわからない。
海外では「e-sports」と呼ばれているので、英語の「sports」というニュアンスにおいては、e-sportsはsportsなのである。
ではなぜ「eスポーツはスポーツなのか」という議論が巻き起こるかというと、「sports」と「スポーツ」という言葉のニュアンスのちがいがあるからである。「スポーツ」という言葉には「運動」のニュアンスが含まれているのだ。
しかし実際にsportsという単語の意味は肉体競技だけでなく頭脳競技 *1 も含む。つまり、「eスポーツはスポーツなのか」の答えは
- 日本人には「スポーツ」に「肉体運動」のニュアンスを含んでいると考える人もいる。「eスポーツ」は「肉体運動」ではない(事が多い)ので、そういう人にとっては「eスポーツはスポーツではない」
- ただし、e-sportsは当然sportsである。日本人の「スポーツ」という言葉の認識を改めるか、「e-sports」をそのまま「eスポーツ」と訳さずに適切な日本語訳を当てる。例えば「競技ゲーム」「電子競技」など。
となると私は考える。
番組内で出てきた意見について
番組内では「プロゲーマーという職業についての是非」や「高校の部活 eスポーツ部についてどう思うか」といった議題が出ており、色んな意見が紹介されていた。これに関して私の考えを書いていこうと思う。
ゲームで簡単にホームランが打てると本当の野球でも簡単にホームランが打てると勘違いするのではないだろうか
「ゲームで簡単にホームランが打てるので、本当の野球でも簡単にホームランが打てるだろう」と思う人もいなくはないだろう。そして、実際にはそうではないのは事実である。これ自体は(番組に出演していた長嶋一茂さんにとって気に食わないことであることはわかるが)ゲームが悪いわけではない。逆に「野球で簡単にホームランが打てるのでゲームでも簡単に打てるだろう」と思う人もいるだろうがこれは野球が悪いわけではない。
しかしこの考え方が悪いこともある。例えば「ゲームで簡単に車の運転ができるので実際の運転も簡単だと思い、雲梯しちゃったら人を跳ねてしまった」みたいなパターンだ。ただし、これに関しては単にゲームだけが悪いわけではなく、それを止める人がいなかっただとか*2、その人への教育が不十分だった*3などゲームではなくゲームをプレイした人に問題があるといえる。
「野球ゲームでホームランが打てる」と「野球でホームランが打てる」は全く別の技術なのでこれらを比較すること自体がおかしい、ということを認識する必要がある。
ゲームばっかりやってて勉強しなくなるのでは
別に野球やサッカーもそればっかりしてて勉強しなくなる人はいるだろ。
ゲーム依存症について
実際WHOには「ゲーム依存症」という病気が定義されているじゃないか!と言われるとそのとおりで、野球はサッカーなどと比べてゲームは依存症になりやすいのは事実だと思う。様々な理由があるが
- サッカーや野球は体力や場所的に1日に遊べる時間が短い。一方でゲームはサッカーなどより体力は使わないし場所も選ばないので1日に長い時間遊べる。結果的に依存症が増える
- ゲームのほうが「達成感」を得られやすい構造になっている。その方が「面白い」と感じられるし、面白さが売上に直結するからだ。
といったあたりが考えられる。
「ゲームは依存しやすいから危険だね」という意見に対しては僕も「せやな」と思う。