協会(日本プロ麻雀協会)のルールがMリーグルールに近い、という話をよく聞くのですが、いまいちピンときていなかったので調べてまとめました。
前提
今回は
- 連盟(日本プロ麻雀連盟)
- 滝沢和典、佐々木寿人 等が所属
- 協会(日本プロ麻雀協会)
- 堀慎吾、松本吉弘、仲林圭、渋川難波 等が所属
- 最高位戦(最高位戦日本プロ麻雀協会)
- 園田賢、鈴木たろう、鈴木優 等が所属
- RMU
- 多井隆晴、松ヶ瀬隆弥 等が所属
について比べます。
また、どの団体も赤ドラはありませんが、Mリーグには赤ドラがあります。
協会のルールがMリーグルールに近いと言われるのは、順位点のルールが近いためです。
持ち点と順位点のルールの比較
持ち点などの詳細は後述します。ここでは、協会とMリーグルールが近いよね、ってところを理解してもらえるといいです。
Mリーグルール
- 25000点持ちスタート
- 順位点: +50, +10, -10, -30
日本プロ麻雀連盟
- 30000点持ちスタート
- 順位点: +8, +4, -4, -8
- 厳密には違うんですが、ざっくりこんな感じです。詳細は後で補足します
日本プロ麻雀協会
- 25000点持ちスタート
- 順位点: +50, +10, -10, -30
最高位戦日本プロ麻雀協会
- 30000点持ちスタート
- 順位点: +30, +10, -10, -30
RMU
- 30000点持ちスタート
- 順位点: +15, +5, -5, -15
ということで、Mリーグと協会は順位点が同じなんですね、なので、「協会はMリーグルールと近いので教会の人はMリーグで強い」などと言われるのです。
逆に、連盟ルールはMリーグとは程遠いルールになっており、順位点が非常に少ないので、Mリーグに挑む時は気持ちの切り替えが必要になりそうですね。
こういった点を理解しておくと、Mリーグが更におもしろくなるかもしれません。
持ち点と順位点の詳細について
麻雀の持ち点や順位点について、疑問がある人も多いので説明します。
- 「25000点持ち、30000点返し」ってどういう意味?
- なんで順位点の合計が0にならないことがあるの?
- ウマ?オカ? って何?
Mリーグルールは「25000点持ち、30000点返し」です。これの意味は
- 25000点持った状態でスタート
- 終了時に持っている点数から30000点をマイナスして(30000点返却して)素点を計算する
- 「素点」とは、順位点が入る前の純粋な点数のことを良います
つまり。25000点スタートして、25000点のまま終了したら、-5000点(-5ポイント)となります。1000点で1ポイントなので、-5000点は -1ポイントとなります。
え?それだと 5ポイント * 4人分の20ポイントがどっかに消えちゃうじゃん、ってなりますが、この20ポイントはトップだった人に与えられます。これを「オカ」と良います。
順位点 = ウマ + オカ となっており、オカ、というのはトップ賞のことです。
「ウマ」というのはトップ賞以外の順位点です。
Mリーグルールについて見てみますと、
先ほど、Mリーグルールをこのように説明しました。
- 25000点持ちスタート
- 順位点: +50, +10, -10, -30
これを、ウマとオカを使って説明するとこうなります
- 25000点持ち、30000点返し
- ウマ: +30, +10, -10, -30
- オカ: +20, 0, 0, 0
25000点持ちスタート。終了時の点数は30000点を基準に計算し、余っている20点はトップにプレゼント、ウマは +30, +10, -10, -30 (ウマの合計は基本的には0になる)となります。
「持ち」と「返し」が違う場合は、それがウマとしてトップにプラスされるというルールなんですね。なるほど。
逆に、「30000点持ち、30000点返し」 の場合、ウマは0ポイントになります。
日本プロ麻雀連盟の順位点について
日本プロ麻雀連盟の順位点について、 +8, +4, -4, -8 と説明しましたが、実際は少し異なっていて、自身の順位が30000点より上か、下かで順位点が変わる仕組みになっています。
例えば、トップが1人だけ30000点超えの場合、
- 順位点: +12, -1, -3, -8
となります。
逆に、3人が30000点を超えていた場合
- 順位点: +8, +3, +1, -12
と、30000点を超えるかどうかで順位点が大きく変わることになります。
要するに連盟は、順位点が非常に小さく、さらに素点が非常に大事(素点が3万点を超えているかどうかが大事)なので、順位点の比重が大きいMリーグルールとはだいぶ異なることになります。
麻雀のポイント計算は複雑
このように麻雀のポイント計算は複雑なんですが、ざっくりまとめると、Mリーグや協会はトップが +50 ポイントと大きいので、ある程度リスクをおかしてでもトップを狙いに行くスタイルになるわけです。
逆に「ラス回避」と言われるネット麻雀(雀魂や天鳳)では、4着のマイナスが非常に大きく設定されているので、4着を取るリスクを最小限にするスタイルになるわけです。
ただし、ネット麻雀でも、例えば雀魂の低段位や魂天では順位点が均等になっているため、ルールを正確に把握したうえで適切なスタイルを取る必要があります。