CloudFront には「リージョン」が無い
CloudFront はいわゆる CDN(Content Delivery Network)であるが、CloudFront には「リージョン」という概念が無い。なぜか。
リージョン/アベイラビリティゾーン/エッジロケーション
AWS を語る時に、この3つの言葉がセット出でてくる。
- リージョン
- アベイラビリティゾーン
- エッジロケーション
リージョンとアベイラビリティゾーン
「リージョン」と「アベイラビリティゾーン」は聞いたことある人も多いと思う。
「リージョン」とは、物理的な場所を表している。例えば「東京」とか「大阪」とか「北京」とかである。
「リージョン」の中にはいくつかの「アベイラビリティゾーン」がある。S3のサーバーなどを作成する時は「アベイラビリティゾーン」のうち1つを選択して作成する。アベイラビリティゾーンはいくつかのデータセンターの集合である。
執筆時には、東京には4つのアベイラビリティゾーンがあるが、アベイラビリティゾーンごとにちょっと離れた位置にあったり、電力系統が別になっていたりして、自然災害や停電などに耐えるようになっている。
同じアベイラビリティゾーンにサーバーがあると、まとめて落ちる場合があるが、2つのアベイラビリティゾーンにサーバーを作っておくと、どちらか片方は生きる可能性が高い。
エッジロケーション
AWSの中にはリージョンやアベイラビリティゾーンを指定せずに作成するものがある。CloudFront や Route 53 などである。
CloudFront は世界中のあらゆる場所にあり、アクセスしたユーザーから最も近いものが使われる。CloudFront や Route 53 はレスポンスの速さが求められるのでこのようになっている。
まとめ
CloudFront に「リージョン」が無いのは、「エッジロケーション」と呼ばれる、世界中のあらゆる場所に配置されるからである。
参考
リージョン、アベイラビリティゾーン、エッジロケーションのことを、AWSの「グローバルインフラストラクチャ」と言います。
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