マネージャーになった
2021年3月からマネージャーになったので、以前から気になっていた本『最軽量のマネジメント』を読みましたので、感想を書きます。
マネージャーのやることを減らしていく本
マネージャーになると、仕事が増えて大変になります。働き方改革で更にマネージャーの負担は増えています。
その負担を減らすのに必要なことは何なのか。といった内容の本です。
3行で説明すると
- メンバーとの「ザツダン」
- 徹底的に情報公開
- 「説明責任」と「質問責任」
です。
全部の詳細は書けないので、気になった人は本を読んでみてください。
個人的に参考になった・気になった部分
本の内容のうち、個人的に気になった部分だけ書いていきます。
「ザツダン」ですべきこと
最近は「1on1」という言葉をよく耳にするようになりました。部下と1対1で、週1回〜月1回くらいの頻度で、お話をする会です。
僕がマネージャーになる前、所属していた部署では、1on1 という仕組みはありませんでした。そこで、僕は個人的に「マネージャーと月1回くらいの頻度で1対1で話そう」と決めていました。
これはかなり効果があったと思っています。自分が何を期待されているかわかり、モチベーションも上がりましたし、逆に自分の要望をマネージャーに伝える機会にもなっていました。
しかし、この本で出てくる「ザツダン」とは、1on1よりももっと雑談とのことです。
目的は、社員が抱えている「モヤモヤ」の解決。
必勝テクのようなものは無く、とにかく根気よくやって、不満が出てきたら解決する、ということのようです。
徹底的な公開、特に「途中経過」の公開
途中経過を公開すると、混乱するんじゃないかと考える人も多いと思います。
「こういう事やるかも」と言っておきつつ、「やっぱやらない」みたいな。
しかし、公開することで、メンバーから早いうちに意見がもらえて、巻戻りのリスクが減ったりします。
現場が混乱するリスクよりも、リターンの方が大きいのでは、ということでした。
他にも、経費精算の内容が全部公開されていたり、社員個人の目標が公開されていたり。
給与交渉の過程を公開してしまった人もいる
社員が160人の時の話
ちなみに、これらの対応をしたのは、社員が160人くらいの時でした。今のサイボウズの社員は800人くらいとのこと。
社員160人だとできたけど、800人だとできない、みたいなこともありそうで、このへんは組織規模によって対応内容も多少は変わるかもな、と僕は感じた。
その他書いてあったこと
- 部署ごとの独立採算制のデメリット
- 数字が伸びているうちは悪いところに目がいかない
- 組織の階層が深いとレポートラインが機能しない
- ピラミッド型組織ではなくキャンプファイヤー型組織(オニオンアーキテクチャみたいだなって思った)
- 情報公開は、エンジニアのOSSにつながる。エンジニアリングの発展が早いのは、このOSS文化にある。
- みんなびっくりするほど寝坊している
- 寝坊しても怒られないのでちゃんと報告しているのかな
書いてなかったけど気になった点
100人100通りの働き方の話があったが、例えば「そもそもこの人サイボウズに合わないな」と思ったり、「働くのに向かないな」という人はどうなるのだろうか。
100人100通りの働き方の考え方は正しいと思うが、それでなかなか成果が出せない人とか、そもそもちゃんと仕事する気が無い人とかいないのかな。
まるボウズ日記
著者の山田さんが書いているまるボウズ日記というのがある。本に登場してくるような内容もいくつか書いてある。
質問責任と説明責任
給与交渉について
感想
参考になることはかなりあった。
組織的にやらなくても、個人でできることも含まれている。
また、部下にこの本を読ませてもよいかもしれない、とのこと。