はじめに
Cline + Claude でのコード自動生成のクオリティが高いということで話題になっていますが、Cline って何なの?ってのを理解するために、無料で使える Gemini で試してみます。
Cline とは
Cline は、VSCode のプラグインで、AI にコードを書かせることができるようになります。Cline は AI にコードを書かせるためのツールです。Cline 自体は AI ではありません。
AI といえば、OpenAI の GPT や Google の Gemini 、 Anthropic の Claude がありますが、我々は Cline 経由でこれらの AI を使ったり、AI が Claude 経由で VSCode を操作してくれたりします。Claude はあくまでもそういうツールです。
Cline をインストールして Gemini にコードを書かせる
Cline は VSCode のプラグインですので、とりあえずインストールします。
注意点ですが、Cline を使ってコードを書くとコードの情報は全部 AI に送信される可能性があります。Cline は任意のコマンドを実行できますし、VSCode を操作してコードをぐちゃぐちゃにされる可能性があります。ビビる必要はありませんが、 Git でバージョン管理したり GitHub にコードをバックアップしておくなど、注意して利用してください。
インストールすると、VSCode 画面の左に Cline のアイコンが追加されるので、開くと AI の設定画面が出ます。今顔は Google Gemini の設定をします。
Gemini の API Key の発行については、Google アカウントを作成してボタンをポチッとするだけで発行できます。
https://ai.google.dev/gemini-api/docs?hl=ja
Gemini は基本的には無料で利用できるので、試しに Cline を試すのにはちょうどよいです。
ただし、無料相応のクオリティなので、生成されるコードはかなり残念です。ここは Claude を使うと劇的に変わるので、使い慣れてきたら一回 Claude に切り替えて見ることをおすすめします(Claude の使い方はこの記事では説明しません)。
API Key を Cline の UI に入れたら右上の Done を押します。チャットウィンドウが出てくるので、適当にチャットで司令を出してみてください。複雑な司令だとうまくいかない事が多いので、シンプルなものから試すと良いです。
チャットを入力すると、必要なファイルの読み込みの許可を求められるので、問題なければ許可します。ここは Auto Approve (自動許可)することもできますが、秘匿情報が書いたファイルなど、勝手に読まれたくないファイルもあると思うので、都度許可を出すのが無難でしょう。
必要に応じてチャットで司令を出し直したりできるので、色々試してみてください。作業を止めてほしいときも、チャットで「止めてください」といえば止められます。
Cline がタスクをこなしている最中は、これまでの会話を踏まえた上で作業してくれます。しかし、Context window には限界があり、やり取りが長くなったり、作業するファイルの数が増えたりすると、Context window の限界に達してしまいます。
全然関係ない別の作業をするときは、右上のxボタンを押して、完全に新しいタスクを開始することもできます。