猫でもわかるWeb開発・プログラミング

本業エンジニアリングマネージャー。副業Webエンジニア。Web開発のヒントや、副業、日常生活のことを書きます。

マネージャーになってから思う「提案の仕方」と意思決定する側の気持ち

Qiita Conference 2025 で、こにふぁーさんが話していた『提案のレベルを上げる』にめちゃくちゃ同意できた。

speakerdeck.com

エンジニアリングマネージャーやテックリードになると、提案を受けて意思決定する場面が増える。自分もエンジニアリングマネージャーをしているので、日々メンバーの話を聞いて意思決定している。

日々の業務として、マネージャーはメンバーに実装をお願いすることがある。すると、設計レビューだったり、コードレビューが発生するが、「設計レビュー」というのはメンバーからの設計の提案であり、コードレビューはメンバーからのコードの提案である。他にも色々提案をする場面はある。

提案をする時「マネージャーは正解を知っているのではないか」という考える人がいるかもしれない。もっとわかりやすく言うと、自分では決められない部分があった時に、マネージャーや他の誰かがいい解決策を持っていたり、なにかを決めてくれるのではないか?と思ってしまうことがある。

そう考えた時に、他の人が正解を持っていなかったら、議論は止まってしまう。

正解があるけど見つからない場合もあるし、本当に正解が無い場合もある。どの選択肢にもメリット・デメリットがあって、一番優れたものは無いので、仕方なくどれか1つを選ばなければいけない状況もある。

ここで重要な考え方は、「提案をした自分が一番詳しいはずである」というものだ。設計資料を書くときは、既存の実装や公式のドキュメントなど色々調査するはず。一番情報を持っているのは設計した自分であると思った方がいい。

こにふぁーさんのスライドより

メンバー個人のレベルが上がりタスクが難しくなってくると、マネージャーも他のメンバーも答えを持っていない。そこでレベル0の提案をされるとマネージャーも困ってしまう。

ただ、本当に問題が難しい場合もある。マネージャーだって全知全能ではないので、タスクの難易度を見誤ってアサインしてしまうこともある。無理だと思ったらマネージャーやチームメンバーに助けを求め、一緒になって考えてもらおう。

もし、ちょっとでもレベルが上の提案ができそうであれば、挑戦してみよう。提案が間違っていればマネージャーが指摘してくれるし、間違ってても悪いわけではない。むしろ成長するチャンスなのである。

何度も言うがマネージャーだって全知全能ではない。可能であれば全ての詳細を100%理解して正確意思決定していきたいが、時間は有限である。だからメンバーにお願いしているのである。