2021年5月時点の情報です
2021年5月に、統計検定の3級を受けてきました。
公式ページ: 統計検定:Japan Statistical Society Certificate
どのような試験か
以前は、筆記(マークシート)と、CBT(パソコンを使ってテストする)方式がありましたが、今はコロナの影響もあり、パソコンを使う方式のみになっています。
「テストセンター」という受験会場に行き、パソコンを使って受験します。
みんな一斉にスタートする方式ではなく、好きな日、好きな日時に受験できるので、気軽に申し込むことができます。
各テストセンターの申し込みページに行くと、開催日時が見られますが、かなりの頻度でやっているところもあります。
「オデッセイ」というテストセンターで申し込めます。
https://cbt.odyssey-com.co.jp/toukei-kentei.html
3級は、5択の問題30問。時間は60分です。
合格は65点以上です。
持ち込めるものは電卓のみです。筆記用具はテストセンターで用意されている紙とペンのみ使えます。関数電卓は使えません。詳細は公式ページを確認してください。
難易度
大学の1,2年あたりで勉強する統計の基礎が理解できていれば、かなり余裕なレベルです。
高校卒業程度の数学力があれば余裕だと思います。
僕の場合(数学のレベルとか)
高校数学はかなり得意なレベル、大学は理系ですが、理系大学生としては標準的な数学レベル(大学の授業は全くわからん)くらいかと思います。*1
勉強の仕方
まずは過去問をやった
公式ページに過去問があるので、まずやってみるのが良いでしょう。問題の傾向と、レベルの把握ができます。
ただし、注意点があります。
公式にある過去問は、ペーパーテストだった時の過去問(2019年)なので、少し古いです。
2021年には、「分布」と「検定」が範囲に含まれています。「分布」と「検定」は過去問にないので注意してください。
ただ、分布と検定を捨てても、他が取れれば問題なく合格できるかと思います。
勉強に使ったテキスト
本は買わなくても合格できそうだったので、買いませんでした。
大学の統計の復習のために、「統計の時間」だけさっと読みました。量が多いので、さっと読むくらいで十分です。
勉強で特に重要なポイント
よく出るなと思ったポイントは以下です。
- 質的変数と量的変数の区別
- 度数分布とヒストグラム
- 平均値・中央値
- 分散、標準偏差、変動係数、偏差値の計算と特徴
- 相関係数の計算と特徴
- 母集団と標本集団について
- 確率を求める問題
- 検定に関する用語の説明
検定以外の部分は、過去問をやってみて、どんな問題が出るか把握すると良いです。
「検定」については、計算問題も出ますが、難しいので、用語の意味だけ抑えておくのが良いかなと思いました。リンクもつけておいたので確認してみてください。
「分布」については、このリストに入っていませんが、覚えることや計算量が多く、勉強のコスパが良くないです。後回しで良いと思いました。
結果
僕は検定と分布は全て捨てましたが、90点で合格しました。検定と分布以外は満点くらいのレベルでした。
2019年の過去問2回を解いて、わからなかった問題を、統計Webで復習、1週間くらい勉強してこの点数でした。
仕事やWeb開発で役に立つかどうか
Web開発の仕事で統計検定の知識が役に立つことは少ないと思います。
唯一役に立つのがABテストを行うときで、AとBはどちらが優れているのかを判定するのは、統計における「検定」の知識を使うことになります。
それ以外ではあまり使わないですね...
*1:大学の数学普通に理解できる人はかなり少数かなと思うので...