Windsurf とは
VSCode の Cline や、Cursor と同じような、AI エディタです。GitHub Copilot のような AI による補完機能もついてますし、チャットで指示できる AI コーディングエージェントの機能もついています。
Codeium というところが開発しています。
私も試しに使ってみましたが、非常に使いやすいです。最初に触るハードルが非常に低く、ドキュメントを全く読まなくても触れます。VSCode Cline は最初のセットアップが煩わしいのですが、Windsurf にはそれがありません。
無料で使えるの?
Windsurf は、 Cline などと課金体系が異なるので、Cline を使ったことある人は注意が必要です。
例えば、Windsurf から Claude 3.7 Sonnet という AI を使いたい場合、まず Claude に課金するのではなく、 Windsurf の Pro plan ($15/月) に入ります。すると 500 User Prompt Credits と 1,500 Flow Action Credit が手に入るので、この Credit を消費して、Claude 3.7 Sonnet を使います。 これらの Credits は Claude 以外の AI にも使うことができるので、その場で適切な AI に使います。
- User Prompt Credits というのは AI と1回やり取りをするときに消費されるクレジット
- Flow Action Credits というのは、AI がファイルを編集したりなにかアクションをすると消費されるクレジットです
- どんな時にどの Credit が消費されるのか非常にわかりやすいですが、ざっくり、 AI モデルと
基本的に1回やり取りをするのに 1 Prompt Credit を使いますが、DeepSeek だと安かったり (0.5 Prompt Credit) します。値段は Windsurf の UI 上から確認できます。
フリートライアル: Windsurf に登録した直後はフリートライアルとして、50 User Prompt Credits と 200 Flow Action Credits が割り当てられています。
無料プラン: その後、無料で使い続ける場合は、毎月 5 User Prompt Credits と 5 Flow Action Credits だけ使えます。5回のやり取りなんてすぐですから、無料ではほぼ使えないでしょう。
Pro プラン: この記事の執筆時では、月額$15で加入でき、毎月 500 User Prompt Credit と、1,500 Flow Action Credist が使えます。超えた場合は追加で課金ということになります。
ということで、無料ではほぼ使えず、基本的には課金必須になります。無料の5クレジットで大量のファイルを編集させようとしても、Flow Action Credits がすぐ尽きてしまうので、実質課金必須です。
使ってみる
セットアップ
https://codeium.com/download から Windsurf をダウンロードします。
ダウンロードが完了したら、Windsurf を開いて、あとは画面の指示に従えば簡単に使えるようになります。詳細は https://docs.windsurf.com/windsurf/getting-started にも書かれています。
途中、 Sign up / Log in の画面があります。Windsurf を使うには、Codeium のアカウントが必須なので、作ってください。課金体系のところで説明した Credits の管理のため、アカウント登録は必須です
セットアップが完了したら、なにかプロジェクトを開いたりして使ってみてください
基本的な操作感は VSCode とほぼ同じですし、 VSCode のプラグインも使えます。
AI に指示を出してみる
プロジェクトを開いたら、右の画面にテキストエリアがあるので、使いたい AI モデルを選択し、テキストエリアで AI に指示をだします。このようにすぐ使える状態になっているのが Windsurf の素晴らしいところです。
Write / Chat を選択する UI もあります。Write は実際にコードを書くモード、Chat は会話だけするモードです。
指示を出すと AI がガリガリとファイルを修正し始めるので、指示する前に git commit
なり git push
はしておいてください。AI は何をするかわからないので...
Codeium のアカウントと利用状況の確認
https://codeium.com/plan とかで今のプランと利用状況を確認できます
VSCode Cline との比較
Windsurf の良かった点
- API キーの発行作業などの難しい作業が無いため、Cline と比べてとっつきやすいです
- Cline の場合、コードの修正時にエディタがガチャガチャ動くのが(個人的には)嫌いだったのですが、Windsurf はそれがないので好きです
- Cline はあくまでも VSCode のプラグインなのに対して、Windsurf エディタそのものを Codeium が開発しているため、UI や使いやすさは Windsurf の方が洗練されています
VSCode + Cline の勝る点
- Gemini 等無料のモデルを使えば、Cline は無料で使えますが、Windsurf は基本的に課金が必要です。つまり、コスト面では Cline が有利です
- 単なるエディタとしては VSCode のほうが上で、自分がコードを書く場合は VSCode のほうが使いやすいです。VSCode の強力な機能たちが使えるのは非常に大きいです。