問1
大型製造業における IoT を活用したビジネスモデル構築に関する次の記述を読んで、設問 1, 2 に答えよ。
設問1
(1)
下線部①の直前の部分に、「設計部に対して、製品の設計完了段階で、...」とあるので、 設計部に対する施策である必要がある。 設計部の課題は、「A社の課題」の部分から、「部品の標準化や共通化が進んでいないこと」なので、この点を設計レビューによって改善させる旨を書けば良い。
(2)
②は、「設計部で行われる設計レビューに、営業部の担当者と、研究部の担当者を混ぜる理由」である。
営業部に関しては、「A社の課題」の部分で、
顧客から新機能や機能改善の要求をできる限り受けている
とある
一方、設計部については
営業部が受けた顧客からの新機能や機能改善の要求についても、技術者の余裕がなく、設計部として迅速に対応できていない
とある。
営業部がレビューに参加する理由は、顧客からの要求についてのレビューをしてもらうためである。
一方、技術部については、
今後、どの製品にこのユニットが適用可能かどうかを見極めた上で、できるだけ多くの製品にこのユニットを組み込み......
とあるので、
設計された製品にユニットが適用できないか、という点でレビューに参加してもらうことになる。
(3)
製造部に対しての指示である。
「A社の課題」の製造部の課題で、累積工数が影響してきそうな部分は
ある工程で製品ごとに必要な工数を累積した工数が稼働可能な要因の総工数を超えてしまい、全体の納期を遅らせる工程......
という部分である。
ボトルネック工程を特定するため、のような解答になる
(4)
文章が長くて分かりづらいが、これは製造部に対しての要求である。
つまり、製造部と営業部で定例的なミーティングをしろ、という話である。
営業部と製造部の共通する課題は 「A社の課題」より
- 営業部: 納期遅延のクレームを受けることが多い
- 製造部: 顧客に約束した納期が遅延する大きな要因となっている
という部分である。
つまり、顧客に提示する適切な納期について協議すべきである。
設問2
(1)
P社の課題と、A社の強みが合致する部分を考える
P社の課題として、本文の「顧客の現状」をみると
整備部門を縮小しつつも大型車両の運用を継続できる施策の検討
とある。
一方A社の強みとして、本文の「A社の課題」のES部の部分を読むと
運転や整備に対する改善対策をしたりしており、顧客に密着した高い品質のサービスを提供することで業界での評判も高い
というのがある。
直後にも
他社製品への対応を優勝依頼されることも増えてきている。
とあるため、 P社の整備をA社のES部が行う、といった内容になる。
(2)
下線部の直前に、「P社の長期的な検討課題に対応するために」とある
本文「顧客の現状」を読むと、
長期的な検討課題として、保有する車両の障害による業務の停止を防ぎ、より効率的かつ安定的に運用することを可能にする施策についても検討する必要がある
とある
これに対しA社のES部は、「A社の課題」の部分で
研究部で開発したユニットを多くの顧客の製品に組み込んでもらい、機器情報を継続的に入手し、障害のノウハウを適用できれば、予防的なMROの提案が可能になると考えている
とあるので、この部分が両者で一致する。
そこで、P社製品にユニットを組み込んでもらい、記録を取ることで予防に活かす、といったの答えになる。
ITストラテジスト参考書
私は以下の参考書をつかって勉強していますが
令和02-03年 ITストラテジスト 合格教本 情報処理技術者試験
- 作者:金子 則彦
- 発売日: 2020/05/27
- メディア: Kindle版
良いところ
- 午前2の演習のWebページがある
悪いところ
- 問題の解説が非常に読みづらい
- 午前問題の知識部分の説明が読みづらい
ということで、全体的にはあまりオススメしないです。