もくじ
パッチノート8.11でADCに異変が
さて、LJLは6月22日開催ですが、LPLやLCKはもう開幕しています。開幕しているLPL(中国のLOLリーグ)でボットレーンに異変が起こっています。
ヤスオADC... この他にもブラッドミアADCなどが登場しています。なぜこのようなことになっているのでしょう。
パッチノート8.11のADCナーフの影響
これはパッチノート8.11のADCナーフの影響が大きいです。大きく分けて以下のナーフの影響が大きいと感じました。
- インフィニティエッジのナーフ
- フリートフットワークのナーフ
- タワーに与える魔法ダメージに関する変更
インフィニティエッジのナーフ
ADCにとって一番大きかったのはインフィニティエッジのナーフでしょう。ほとんどのADCは、「攻撃力」「攻撃速度」「クリティカル率」この3つを上げて集団戦でのDPSを上げていくことが重要でした。それらのADCにとって、インフィニティエッジは初手安定なアイテムとなっていました。
以前のインフィニティエッジ
- 攻撃力+80
- クリティカル率 +20%
- クリティカル時のダメージ +50%
攻撃とクリティカル率が上がる上に、クリティカル時のダメージも上がるという、ADCにとってこれ以上ない必須アイテムでした。これがナーフされて以下のようになりました。
クリティカル率がなくなった代わりに「クリティカル率が2倍」という効果になることにより、初手に積むアイテムではなくなりました。初手に積んでもクリティカル率2倍の恩恵は受けられませんからね。インフィニティエッジを積む前にクリティカルのつくアイテムを積む必要が出てきました。
さらにはクリティカルアイテムもナーフされた
更にはクリティカルアイテムのコストが軒並み上がりました。
さて、これらによって何が起こるか、ですが、クリティカルを積むADCはパワースパイクまでがめちゃめちゃ遅くなりました。
BFソードを買った後に、クリティカルアイテムを目指したりしますが、そのクリティカルアイテムの完成までがまず遅いです。さらに、大抵のクリティカルアイテムは「攻撃力」が上がりません。やはり基本となるのは「攻撃力」ですからね。つまり、完成まで遠いクリティカルアイテムを完成させたとしてもまだ弱いのです。かといってインフィニティエッジを積むのも弱いのです。その結果「エッセンスリーバー」や「グインソーレイジーブレード」を積むADCに対しては、レーン戦で勝てません。結果、ほとんどのADCが見られなくなってしまったのだと考えられます。
フリーとフットワークのナーフ
さて、つまりはADCのパワースパイクが全体的に「遅くなった」ということです。クリティカルアイテムとインフィニティエッジを2つ完成させてはじめて戦えるわけですからね。これらのパワースパイクが遅いチャンピオンでもレーンが耐えられるのがフリートフットワークのサステインでした。 しかし、そのフリートフットワークもナーフされてしまい、ADCはレーンにいられるのは辛くなってしまいました。
タワーの変更
以前のパッチで、メイジでもタワーに対してダメージを与えやすくなる変更がありました。ADCの役割は、「集団戦でダメージを出す」というのもありましたが、それ以上に「タワーを割る」という役割が大きかったかと思います。メイジでも集団戦でダメージは出せますが、タワーを折る速度は圧倒的にADCのほうが早かったわけです。それが今のパッチでは、メイジでもそれなりにタワーが折れるようになり、ADCの地位が相対的に下がりました。
残ったマークスマンは
結局プロで見られたマークスマンは
- カイサ
- エズリアル
- ザヤ
- ルシアン
あたりでした。カイサはグインソーがファーストアイテムで今OPなADCです。エズリアルも言わずもがな、スキルを使ってダメージを出すチャンピオンなので、クリティカルは必要ありません。ザヤはラカンを取れた時限定で、レーンでもまだ戦えるようです。ルシアンもスキル回しが重要なADCで、初手はエッセンスリーバーを積むためかと思います。
ただ、結局使えるADCがめちゃくちゃ少なくなるので、「エズリアルをバンされてカイサを取られたら、対抗できるADCがいなくなってしまった」みたいな状況になってしまいます。その結果、ヤスオがBotレーンに現れたり、ブラッドミアが現れたりするわけです。
まとめ
ADCが異常なことになっているというニュースでした。これはこれで面白いのですが、プロのADCといったらメカニクスで魅せてくれる選手がおおいだけに、なれないチャンピオンを使わされてパフォーマンスが下がってしまうのは残念です。すぐに対応が入るような気はしますが、Riotの今後の対応も気になるところです。