猫でもわかるWebプログラミングと副業

本業エンジニアリングマネージャー。副業Webエンジニア。Web開発のヒントや、副業、日常生活のことを書きます。

サブスクリプションの継続とクレジットカードの更新

はじめに

投稿忘れててめちゃくちゃ遅刻しました。

この記事は、『ドワンゴアドベントカレンダー2022』の3日目の記事です。

qiita.com

昨日は、@hiesiea さんの記事でした

qiita.com

私は、プレミアム課金開発セクションという部署でエンジニアのマネージャーをしています。ニコニコプレミアムの決済周りの開発をしている部署です。

ここ1年くらい、業務でクレカ決済について色々勉強する機会がありました。同時に、1年前くらいにクレジットカードのランクが上がり、クレジットカードの更新がありました。

ニコニコプレミアムはサブスクリプション(継続課金)です。そこで、クレジットカードの更新時にサブスクリプションがどうなるのかを試してみました。

サブスクリプション時代

サブスクリプション(継続課金)とは、ニコニコプレミアムやAmazonプライムのように、月額や年額などの定期支払でサービスが利用できる仕組みのことです。

一方で、ソシャゲのガチャのような、任意のタイミングで課金するものを「都度課金」と呼んだりします。*1

サブスクリプションで重要なの指標の一つに、「継続率」があります。継続率を左右する、カードの更新処理について今回は触れてみます。

カードの更新について

一般的に、クレジットカードには「有効期限」があり、有効期限が切れると、有効期限が更新された新しいカードが自動的に発行されます。

他にも、今回の僕のように、カードのランクが上がると、 同じカード会社から 新しいカードが発行されることがあります。今使っているカードを解約して、別のカードを契約し直す場合もあります。

この時に、サブスクリプションで使っているのカードの更新処理が必要となる、と思うかもしれませんが、実は更新が不要な場合も存在します。

  • 更新が必要になるパターン
    • カードを解約して、別のカード会社のカードに乗り換えた場合
      • 例: 楽天カードを解約してディズニーJCBを新たに契約した
  • 更新が不要 かもしれない パターン
    • カードの更新で、カード番号が変わらず有効期限だけが更新された場合
    • カードのランクアップ等によって、同じカード会社のまま、カード番号と有効期限が変更になった
      • 例: 楽天カードから楽天ゴールドカードに切り替えた
      • 今回の私の例はこれに当たります

楽天カード→楽天ゴールドカード のような場合、カード番号が変わってるからサブスクも止まる...と思ってると、引き落とし先が自動的に新しいカードになっていることもあります。

更新不要のパターンに該当していても、サービスの実装次第では自動更新されないことがあります。

各サービスの実装がどうなっているか試してみる

私は、JCB発行のJCBカードを使っています。プロパーカードというやつですね。

  • プロパーカード: JCBが発行しているJCBカード など
  • 提携カード: 楽天カードのJCBブランド

JCB カードのランクがあがり、カード番号と有効期限が更新されました。各サービスが自動でカード番号が変わるのかどうか、また、変わらなかった場合の対応はどうなるのか、見てみます。

今回は私の JCB カードの例であって、どのカードを使うかによって結果は変わることがあります。

ニコニコプレミアム・ニコニコチャンネル

私が担当しているサービスなのでどうなるかは知っていたのですが、実際に試したことはないので試してみました。

ニコニコプレミアムは自動的にカード番号が変更されていました。カードが更新されてもカード情報を変更する必要が無いので便利です。

ソフトバンク光

これも、カード情報は変更の手続きはしていないのですが、引き落としはできています。

インフラ系は突然止まると困るので、このあたりしっかりしているのかもしれません。

LINEMO

ソフトバンク光は自動更新されていたのですが、LINEMO は自動更新されませんでした。

このように、同じ会社でも、サービスによって仕組みが違うことがあるため、注意が必要です。

ある日、「ソフトバンクまとめて支払い」を利用しようとした時に、決済失敗することに気づきました。手動でクレジットカード番号を変更したら解決しました。

「ソフトバンクまとめて支払い」は、いわゆる「携帯料金合算払い」というやつで、その月の携帯料金に、ソフトバンクまとめて支払いで使った金額が上乗せされる方式なのですが、 まとめて支払いの利用時 に、クレカの有効性を確認しているようですね。

Nintendo Switch Online

決済が失敗するようになり、メールが届きました。

Nintendo switch online は365日プランを利用していたのですが、「(次回の)決済予定日時は利用券の利用期間が切れる48時間前です」とあり、363日目に決済がされるようです。ここで決済に失敗した場合にメールが届き、2日以内に手続きをすれば、サービスを止められることなく継続利用できます。

Adobe

Adobe も他同様、カード情報が自動更新されることはなく、まず決済失敗のメールが届きます。

最初にメールが来たのが 2022年3月8日(日本時間)です。ただし、決済が失敗しても1ヶ月ほど猶予期間があり、その間は普通にサービスを利用することができます。期間中にカード情報を変更すると、今まで通りサービスを継続利用できます。

しばらく、メールが何通か届くのですが、無視し続けると、ついに 2022年4月12日(日本時間)、サービスが使えなくなります。

このように、支払いが失敗しても、猶予期間があるサービスもあります。1ヶ月タダで使わせる事になっちゃいますが、それでも、カード情報をちゃんと変更してくれる方がメリットがあるということです。

AWS (Amazon Web Services)

AWS も、カードが自動更新されることなく、以下のような決済失敗メールが届きます。

Greetings from Amazon Web Services,

This e-mail confirms that your latest billing statement, for the account ending in ****XXXX, is available on the AWS web site. Your account will be charged the following:

Total in JPY: 51*

S3しか利用していないので、料金はめっちゃ安いです。

いつサービスが止められるのか、放置してみみましたが、6ヶ月くらい放置しても、サービスが停止されることはありませんでした。借金(?)のみが溜まっていくことになります。

ということで、諦めてカード情報を変更して決済しました。

まとめ

ニコニコと、ソフトバンク光だけはカード情報が自動で更新されました。

Nintendo Switch Online 以外にも、総合保健センターの「自転車の責任保険」、お名前.com、やよいの青色申告などは自動更新されておらず、自動更新されないほうが多い印象でした。

海外のサービスは、Adobe、AWS 以外にも、Google Cloud、Heroku などがありましたが、全部自動更新されませんでした。

日本で発行されたカードの自動更新は、海外サービスでは対応していない所がほとんどかもしれません。

*1:会社によって呼び方は違うかもしれません